都市部の護岸改修工事では、品質の向上はもちろん、居住環境への影響を最小限に抑えるさまざまな気遣いが必要となります。しかし、これまでの圧入工法では、環境への配慮が不十分であったり、施工期間が長期化したり、コンクリート護岸に対応できないなどの問題がありました。
そこで、当社が開発したのが、カプセルホウ・パイラ[BSタイプ]工法です。「カプセルで中掘り」という発想で護岸改修工事のさまざまな課題を解決。都市部の水害対策工事を強力にサポートします。
従来のパイラはウォータージェットによる貫入補助を行うため、支持層の緩みが懸念されていました。本工法では、護岸部のコンクリート・河床玉石層などをカプセルホウによる中掘りで除去。圧入を確実に補助し、鋼管外周の地山への影響を最小限に抑えます。
回転スライド式ボトムシャッターは、孔底で掘削が完了するとカプセルパイプの底蓋となります。水中掘削や含水率の高い砂礫等の排出時の掘削土と濁り水の漏出を防止し、排土効率を高めます。
ウォータージェットに変えてカプセルホウによる中掘りで管内の圧入抵抗を軽減するので、噴射水による地山の緩みがありません。
また、大量の濁水が発生しません。
カプセルホウを専用のシェルターフードで覆い、掘削土のハンドリングの際の飛散を防止します。
また、打込まれた杭の中に土砂を戻すことも容易で、無排土(現場外へ掘削残土を出さない)施工も可能です。
スクリュー掘削を原理として掘削装置を管底に固定して掘削するため、低騒音・低振動で掘削が行え、市街地施工や夜間施工にも対応可能です。
クレーンによる1回の吊り込み毎に、鋼管内壁を伝うカプセルホウの尺取式掘進により付属の格納装置(カプセルパイプ)内に大容量の掘削土を格納でき、ハンマグラブに比べて飛躍的に排土効率が向上します。
既設コンクリート護岸部を鋼管杭や鋼管矢板で補強する場合、標準的な圧入工法では置換掘削が必要で、その場合には一時的に既設の基礎部を改変し、またその工事途中の状態が杭打が行われるまでの期間続くため、工法の適用が困難となっていました。カプセルホウパイラでは、カプセルホウに専用の拡大ヘッドを装着することで、硬質地盤・コンクリート等を削孔し、圧入を先導。護岸の機能を保持しながら安全かつ効率的に削孔でき、その後連続的に削孔部に鋼管が圧入されるので、護岸の機能を保ちながら施工を行うことができます。
都市部のビルの谷間を縫うようにして流れる河川の護岸部の狭隘地で施工を行う際に、両護岸に圧入した鋼管(鋼管矢板)上を覆工し荷置き構台等として利用して、小さな仮設工でゆとりある作業スペースを確保することで、工事の安全性の向上と、急速性の確保の両立を図りながら、居住環境への負荷を軽減します。
圧入の進行とともに管内を掘削し、常時杭下端付近でカプセルホウによる掘削を行えるので、河床堆積層などの玉石を含む硬質地盤においても50mにおよぶ井筒基礎の長尺施工でも、安定した能力を発揮します。また、その管内の完全掘削を行う特性とともに、カプセルホウにはTBSビット(RBタイプ)が取り付け可能であることから、既存の圧入施工とは異なり、恒久構造物の井筒基礎の施工に対応するセメントミルク攪拌式の杭先端処理が行えます。
私たち横山基礎工事は、重仮設から基礎工までの専門工事業者です。これまで、様々な工事において多くのお客様とともに、工期短縮、低騒音・低振動化等の技術提案、その他、数々の難工事攻略の技術提案を行い、実現してまいりました。重仮設~基礎工事にかかる技術の際は是非一度私たち横山基礎工事までお問い合わせください。NETIS登録工法など最新の技術を用いて、最適な技術提案のお手伝いをさせて頂きます。